
この度【第58回表具内装工芸展】軸装部門におきまして大阪府知事賞を受賞致しました。
掛け軸には決まりとなる形が有ります。この掛け軸の形は、(草の行)と言う形式です。
実は、創作表具と異なり決まりの有る中で本紙(書や絵の作品)を引き立たせる事は、
非常に難しい一面が有ります。
形が決まっている以上、裂地(きれじ)の種類や色の取り合わせは、有る意味で制約を
受けてしまいます。
また掛け軸は巻く事によって収納し、掛ける(吊り下げる)事により鑑賞します。
掛かり(掛け軸を吊り下げた時、どれだけ掛け軸が真っ直ぐに成るか)
が非常に大事に成ってきます。
ですから、その上で厳正な審査をして頂きこの様な大阪府知事賞を頂いた事は、
大変ありがたく思っております。
審査して頂いた関係の方々にもお礼申し上げます。
日々表装に関われる事に感謝し、これからも精進して参ります。
皆様、誠に有難う御座いました。