検索フォーム

プロフィール

表具職人

Author:表具職人
表具・表装(掛軸・修理・修復)を行っています。大阪市の表具店、春榮堂の三代目です。
表具師の仕事が少しでもお伝え出来れば幸いです。

最新記事

カテゴリ

リンク

最新コメント

月別アーカイブ

最新トラックバック

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

涅槃図の修復



お寺さまの涅槃図の修復です。

今までも数多くの涅槃図の修復を行ってきましたが、

今回は、お客様の御予算も有り、これ以上涅槃図が損傷しない程度の作業と成ります。

それでは、また作業の進行過程も載せていきたいと思います。


涅槃図の修復その2

涅槃図修復

以前お話しした、涅槃図の修復です。

掛け軸の仕立て直し(修理・修復)の最初の方の作業です。

本紙(作品の事)の、裏打ち紙(総裏紙)を剥がしています。

この後に、肌裏紙(本紙の裏打ち紙)を剥がしていきます。

これらの行程が、一番気を使う瞬間です。


涅槃図の修復その3

涅槃図修復裏面

引き続き涅槃図の修復です。

本紙(作品)の裏側の画像です。

実は寺院所蔵の掛け軸は、仕立て直し(修理・再表装)を行っているものが多いです。

予想していた通り、この涅槃図も以前に仕立て直しを行っていた様です。

肌裏紙(本紙の裏打ち紙)がムラに残っているのが分かります。

本紙の状態を見ながら、取り損ねていた肌裏紙も剥がしていきます。

やはり、この行程が一番気を使う瞬間です。





涅槃図の修復 完成致しました。

修復前 サイズ

以前お話ししていた涅槃図の修復です。

ご予算の加減で、紙表具から並物の裂地に仕立て直し致しました。

涅槃図の修復 完成致しました。その2

加工する - コピー

涅槃図の修復終わりました。画像のアップです。

見て頂ければ分かりますが 「中廻し」(ちゅうまわし)が(この掛け軸では赤い所)

肉筆で描かれています。真言宗輪宝も黒い筋も裂地(布)では有りません。

一般の方は、面白いと思われますので、ご紹介させて頂きました。

| ホーム |


 BLOG TOP